経済学で出る数学

ワークブックでじっくり攻める

文献案内

ワークブックのHP


ワークブックには文献案内を掲載する余裕がありませんでした.詳細な文献案内は『経出る』の「文献案内−あとがきにかえて」を参照してほしいのですが,著者白石個人のかなり身びいきな(いろいろとお世話になった先生方の著作が主)文献案内を作成してみました.現在は絶版のものも多いと思います.このリストは白石が勝手にひとりよがりに作成したものです.監修者のおふたりには全く相談していないことをお断りしておきます.○がついている著者は懇親会等でお会いしたことのあるかた.

本書の執筆やふだんの講義にあたっては, から,つよい影響を受けました.さいきん講義のとき「俺」っていうもんね♡

高校数学の復習

じっくり読むならこれはおすすめ.

解析(微分・積分)

加藤十吉先生関係の本から2冊.

線形代数

高校では実質的に行列は扱わなくなったようですけど,やっぱり必要.『経出る』での扱いも部分的にならざるを得なかったようです.加藤先生関係と,教養部でお世話になった石川先生と富山大学でお世話になった菊田先生のとを.

最適化

この分野の決定版から2冊.どちらもとてもわかりやすい.

凸解析

いきなり欧文でしかもハイブロウですし,数学よりです.大学院生が読むといいでしょう.ええい,フランス語もいれちゃえ.なお,前掲書の川崎,福島にもていねいな凸解析の記述があります.

位相空間論

『経出る』では触れていませんが,経済数学を究めていくと必要になりますので.推薦を.前のおふたりともトポロジー.むかし九大のトポロジーの方にはほんとうによくしてもらいました.加藤先生に大学3年の春休みに指導していただいたエブリディ・セミナーは,夜のホントウのセミナーも含めて,はげしく力になりました.感謝.
なお,対応(集合値関数)を学びたい場合は,Aubin and Frankowskaで.

関数解析

最適化は無限次元空間であつかうとブラボーな結果が得られます(たとえば前掲書の川崎).その基礎固めに.基礎固めのあとは(あるいは平行して)Luenbergerを.

経済数学

日本語の本は『経出る』が決定版なので(笑)洋書から.Hoyが『経出る』と同等レベル(たぶん),Harshubarger が『ワークブック』と同等レベル(これもたぶん).日本語で『エクセルで解く○○数学』を書くひとはNarasimhanみたいにうすくて安いのを作ってほしい.英語のままでゼミにも使えるけれどエクセルのバージョンが古いのと,絶版らしいのが難(かなしい)

ゲーム理論

各書籍でいろいろな文献が推薦されているでしょうが.富山大関係者の本を(笑)

ファイナンス

しっかり読むならルーエンバーガーを.表計算ソフトで実技を身につけたいならHoldenを,マーコビッツのMVモデルは今野を.

電卓

以外と基本的な使い方を知らないものです.なのでこの際,推薦を.

線形計画法

これは分かりやすい.ついでに読み物も.

DP(ダイナミック・プログラミング)

かならずしも標準的とはいえないかもしれませんが.ベルマン賞受賞者の若い頃と最近の著作から.

計量経済学

富山大学の同僚のあたらしい書籍から.

Nonsmooth Analysis and Optimization

そして深いクレバスに飲み込まれて・・・
Penot先生のところには1年いましたが(ワークブックでもふれたフランス南西部のpauって町です),ついぞ,tu とも jean-paulともよべないで,vous や ムッシュPenotで終わっちまいました(小心者).みんなジョン・ポルっていってたのにな(;_;)
いちど自宅に電話かけたら奥様がでて「ジョン・ポル.電話.ジャポネから・・・」,でペノー先生「あーシュンズケね」.なつかしいひとこまです.

JPP

経済学?

(2022年4月20日現在)