経済学で出る数学

ワークブックでじっくり攻める:問5.24(4)解答例


【解答 問5.24(4)】
  1. $f(x)=4x+\dfrac{100}{x}$.

  2. $f^{\prime}(x) =\dfrac{4(x+5)(x-5)}{x^2}$.(微分の詳細な計算過程は問5.20(2))

  3. $1$階条件 $0=f^{\prime}(x)=\dfrac{4(x+5)(x-5)}{x^2}$.したがって,$x=-5, 5$.(分子が $0$ になるときのみ.分母がゼロになる $x=0$ は $1$階条件は満たさない.ここ大事.)

  4. 下の増減表から,$x=-5$ のとき極大値 $f(-5)=-40$, $x=5$ のとき極小値 $f(5)=40$ となる.

  5. $ \begin{array}{c|c|c|c|c|c|c|c} x & \hspace{20mm}& \quad -5 \quad &\hspace{20mm}&0&\hspace{20mm}& \quad 5 \quad &\hspace{20mm} \\\hline f^{\prime}(x)&+&0&-&\dfrac{#}{0}&-&0&+\\ \hline f(x)&\nearrow&極大&\searrow&\dfrac{#}{0}&\searrow&極小&\nearrow \\\hline\hline \end{array} $
【問5.24(4)終わり】

【メモ】
導関数の分母がゼロになる点は,$1$ 階条件を満たす点ではないが,$\dfrac{#}{0}$ の形になるので,「不能」とよばれる,不連続点.増減表を描く際には注意が必要.参考までに,グラフは下図.
【メモ終わり】
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