経済学で出る数学

ワークブックでじっくり攻める:応用問題


$2$次方程式とニュートン法


 方程式$f(x)=0$の近似解を求めるために使われるのがニュートン法である.解に近い任意の$x_0$からスタートし,$x_k$が計算されたとし,$x_{k+1}$を \[ x_{k+1}=x_k-\dfrac{f(x_k)}{f^{\prime}(x_k)} \] で定義し反復を重ねることで近似解を得る.

【問】 $2$次方程式 \[ 100x^2-25x-84=0. \] に対して,$x_0=1$から始めて,反復を$2$回行い近似解を得なさい.

【解答】
$f^{\prime}(x)=200x-25$.
$1$回目の反復
$2$回目の反復
【解答終】

【メモ】
 真の解は$x=1.05$である.ここを参照(内部収益率を求めるためにニュートン法が使われることがある).
【メモ終】
【Further Reading】 デービッド・G・ルーエンバーガー『金融工学入門』日本経済新聞社(2002)

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