経済学で出る数学
ワークブックでじっくり攻める:応用問題
中間値の定理と均衡価格の存在
財市場を考える.
需要曲線を$D(p)$,供給曲線を$S(p)$とし,それぞれ連続関数とする.
価格$p=0$では需要が供給を上回る,即ち,$D(0)>S(0)$とする.
またある価格$\hat{p}$に対し,供給が需要を上回る,即ち,$D(\hat{p})
【解答】
\[
f(p)=D(p)-S(p)
\]
とおくと,$f(p)$は連続である.また仮定より,
$f(0)>0, f(\hat{p})<0$なので中間値の定理から,
$p^*$が存在し,$f(p^*)=0$となり,$D(p^*)=S(p^*)$が言える.
【解答終】
【Further Reading】
M. Hoy , J . Livernois, C. McKenna, R Rees and T. Stengos, Mathematics for Economics second edition,
The MIT Press(2001)
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